ラス・サリニージャス


Las Salinillas ラス・サリニージャスは、たくさんのマカロニウェスタンのロケーションとして登場したものの、
現在では全く建築物などが残っていないことと、アプローチの難しさゆえ、あまり語られることのない場所だ。

マカロニウエスタンのみならず、「パットン大戦車軍団」や「インディ・ジョーンズ〜最後の聖戦」などのロケーションでもある。

地理的には、南北を貫くフリーウェイ「A-92」をはさんで、ちょうどミニ・ハリウッドの西側にあたる荒涼とした地域だ。
地図参照

ミニ・ハリウッドやウエスタン・レオーネなどのオープンセットから近いのだが、残念ながら現在は、車で入っていくことができない。
国道沿いにあるガソリンスタンド裏の空き地に車を止めて、そこから徒歩で谷へ下り、15分ほど歩いてゆくことになる。
回りは、どれかのマカロニウエスタンで見たよな〜というような景色が連なっている。

地層に塩分が含まれているせいで、谷底には、白い岩塩が見られるし、おそらく新生代の貝類の化石もたくさん見つかる。

さて、ラス・サリニージャス地区で最もなじみ深い風景と言えば、人の横顔のような形をした丘だ。


Il bianco il giallo il nero ザ・サムライ/荒野の珍道中


Adios Sabata  大西部無頼列伝 / The bounty killer ガンクレージー


Ammazzali tutti e torna solo 七人の特命隊 / Da Uomo a Uomo 新・夕陽のガンマン
「七人の特命隊」 のロケーションは、エンツォ監督の特殊な撮影方法で、山の稜線が変えられて、建築物を配している


March2004
オープンセットの廃材などが、そのまま放置されている。



The deserter デザーター/ March 2004
背後の丘は、人の横顔に見える丘を、別の方向からとらえたものだ。




   
 
La resa dei conti 復讐のガンマン/ May 2005

 
よくこんな岩と石だらけの荒野をサンダルで走って、跳んで…と感心してしまうほどの足場の悪い地域だ。
だいたい、撮影隊がどのように機材を運んだのかを考えると気が遠くなる。



A man and a Colt / March 2004





 

 

 
Corri uomo corri 続・復讐のガンマン / March 2004









Arizona Colt  南から来た用心棒 / May 2005



Spara Gringo Spara / March 2004







Last of The Mohicans 1965 / 夕陽のモヒカン族 / March 2004
thanks to Ulrich for the poster photo